【石川県志賀町 S邸】能登震災を乗り越え、家族の絆を未来へ。想い出の書院障子とサッシを受け継ぐ「奇跡の復興リフォーム」

2024年1月1日。
能登半島を襲った未曾有の大地震。

志賀町にあるS様のご自宅も例外ではなく大きな被害を受けました。

それまで当たり前にあった穏やかな日常、何世代にもわたって紡がれてきた家族の笑い声、そして、先祖代々守り続けてきた大切な家。震災は、それらすべてを一瞬にして揺るがしました。

住まいの建て替えや大規模な改修を余儀なくされたとき、多くの人が直面する現実があります。 それは「壊れてしまった我が家をすべて解体し更地にしてしまえば、ここに確かにあった家族の歴史や想い出まですべて消え去ってしまうのではないか」という、引き裂かれるような寂しさです。

■失われた風景の中で、私たちは「家」に何を求めるのか

ただ新しい、頑丈な家を建てればいいわけじゃない。
この家に刻まれた、家族のキズナを残したい。

大切に使い続けてきた部材を活かすことは、
ただモノとして残すだけではなく、家族との思い出や
代々受け継がれた歴史自体を残すことになります。

改修前の外観。落ち着きのある日本家屋ですが、ここから職人の手で新しく生まれ変わります。
【Before】改修前の外観

そんなお施主様の切実な願いを受け止め、私たち株式会社TASUKU工務店は立ち上がりました 。
私たちが目指したのは、単なる『被災住宅の再建』ではありません。

震災で傷ついた家から、ご家族の大切な想い出のピースを救い出し、新しい住まいの随所に散りばめて未来へつなぐ――。それこそが、S様邸における「真の復興リフォーム」でした。

今回は、施主様の強い「家への愛着」と、
TASUKU工務店の「職人魂」が奇跡の融合を果たしたストーリーをご紹介します。

■【想い出の継承】愛着のある「既存サッシ」を丁寧に救出し、再利用

今回のプロジェクトで、お施主様から最初にいただいた強いご要望が「現在使っているお気に入りの窓サッシを、どうしても新しい家でも活かしたい」
ということでした。

震災を耐え抜き、長年家族を見守ってきた窓。

使える部材を大切に受け継ぐことは、コストを抑えるだけでなく「前の家の面影を確かに感じられる場所」を新しい住まいに残すためのとても大切なプロセスです。

【施工中】想い出のサッシを軸に、構造を再構築する
【施工中】新しく柱を追加

新旧の素材が絶妙に響き合い、以前の面影をどこか残しながらも、スタイリッシュな和モダン外観へと劇的にアップデートされました。

完成後の外観。既存の引き違いサッシが、新しい和モダンのデザインに美しく溶け込んでいます。
【After】生まれ変わったモダンな外観

解体時、サッシを一度も傷つけることなく慎重に取り扱い、基礎からしっかりと耐震補強を施した新しい外壁と柱の間に、見事に再設置しました。

かつての住まいの一部が、今度は家族の新しい門出をしっかりと守る窓として、見事に蘇りました。

■【受け継がれる美】伝統の「書院障子」を建具とウォールアートへリメイク

S邸の大きな見どころの一つが、旧和室の床の間の横にあった「書院(しょいん)の障子」の再利用です。

そこには、現代ではなかなか再現が難しい、職人の手による非常に細やかで美しい組子(くみこ)細工が施されていました。

「形を変えて、毎日の生活の中で目にする場所に残そう」と決めました。

この素晴らしい技術を失わせないためにTASUKU工務店の木工技術を結集し、異なる2つの形へリメイクしました

リフォーム前の和室空間。右奥に佇む書院障子の組子細工が、お部屋の格式を高めていました。
【Before】格式高き伝統の和室

① 新しい和室を彩る「オリジナル建具」への移植

一つ目の組子細工は、新調したモダンな和室引き戸の中央に埋め込みました。障子紙を透過する柔らかい光の中に、繊細な格子模様が美しく浮かび上がります。

② 玄関を華やかに演出する「壁掛けアートパネル」

もう一方の組子細工は、贅沢にも玄関ホールの壁を飾る「アートパネル」として額装リメイクしました。お客様を最初にお迎えする玄関で、ご家族の歩んできた歴史がモダンなアートとして輝きを放ちます。

【After】組子細工のオリジナル建具と壁掛け

■【暮らしやすさ】暗い続き間から、バリアフリーで光溢れる大空間LDKへ

かつてのご実家は仕切りが多く、どうしても薄暗くなりがちだった続き間の和室でした。そこで今回は、現代のライフスタイルに合わせて、ご家族がどこにいても温度差なく明るく快適に過ごせる広々としたフローリングのリビング・ダイニングへと間取りを大幅に変更しました。

かつての畳敷きの和室。部屋ごとに段差があり、寒暖差も課題でした。
【Before】かつての畳敷きの部屋
仕切りを取り払い、広大なバリアフリー空間となったリビング。ダウンライトで天井もすっきり見せます。
【After】光が満ちる開放的なリビング

段差をすべてなくしたバリアフリー設計を採用し足元には木の質感と温もりが心地よい明るいフローリングを敷き詰めました。広々とした窓からは心地よい自然光が差し込み、風が通り抜けます。

また、大切な伝統であるお仏壇が納まる仏間も、この洗練された洋の空間に自然に馴染むよう落ち着いたモダンな色合いの専用ブースとして綺麗に収めました。

【Before】昔ながらの和室の仏間
【After】洋室に自然に溶け込むモダン仏間

■【空間にシンデレラフィット】TASUKU工務店が誇る「オリジナル造作家具」

「せっかく内装を綺麗にしたのに、市販の下駄箱を置いたらサイズが合わなくてデッドスペースができてしまった……」
リフォームでよくあるこのような失敗を防ぐため、TASUKU工務店ではオリジナル家具の自社製作を行っています。

今回は、玄関の壁の幅、そして上がり框(かまち)の段差にミリ単位でピタッと収まる無垢材の「オーダーメイド下駄箱」を大工が自作しました。

引き戸を開けると、靴の高さに合わせて自由に変えられる可動棚となっており、デザイン性だけでなく日々の使いやすさも徹底的に追求されています。

【After】オリジナルの玄関収納家具

【After】収納の上にはかざり棚を設置

■【見えない部分の約束】震度7に耐えうる「徹底的な耐震・構造補強」

美しく使いやすい家をつくることはもちろん大切ですが、TASUKU工務店が最も妥協しないのは「見えない部分の安全性」です。

特に石川県内においてご家族が一生涯、そして次の世代まで安心して暮らすためには、確かな耐震補強が不可欠です。

S邸では、建物を一度、解体して基礎から全面的にやり直す大掛かりな改修工事を行いました。

機を導入して基礎を新設・補強。地震の揺れを足元からがっちり受け止めます。
重機を入れ、強固な基礎をつくる大工事

あなたの大切なご実家も、想い出をのせて生まれ変わりませんか?

「震災で傷ついてしまったけれど、まだ直せるだろうか?」

「実家を新しくしたいけれど、昔の面影や、大切にしていた想い出をどこかに残したい……」

そんなときは、どうか一人で悩まずに、古民家再生と耐震リフォームのプロであるTASUKU工務店にお話をお聞かせください。

私たちは、ご家族がこれまでに重ねてこられた「想い出」を何よりも大切にし、職人の確かな技術でそれを未来へ、美しく、そして強くつなぎます。

相談やプラン作成、お見積もりはすべて無料で行っております
どんな些細なことでも大歓迎です。あなたの大切な住まいへの想いを、私たちにぜひお聞かせください。